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髭って…

私の髪の毛の悩みは、はち(側頭部)の毛が横に広がることです。それが嫌で、ツーブロックにしたりアイパーで抑えたりする人も多いとか。でもね、できれば洗い髪のままで収まりがいいのが一番。なのに、私はアイパーも刈り上げも嫌だってんだからどうしようもないんです。

最近は、散髪代をケチってQBハウスで済ませていました。QBハウスは指名できないからカットのたびにスタイルを説明するものの、同じスタイルになった試しがありません。満足いくスタイルに仕上がった時の写真を撮ってもらって、それを見せてやってもらってもその通りに仕上がったことがありません。同じ思いをしている人って多いのでは?と思っています。設定した通りにしか動かない機械に取って代わられる職業かもしれませんね。

解決するには、「人を固定するしか無い」と考え、近所の個人店でカットしてみることにしました。感じのいい店主と奥様、そして引退した店主のお父さんとその奥様、その4人で営む家族経営の床屋さん。なんだか和みます。で、自分の髪の悩みを相談したときの話です。

店主が言うには、「歳と共にトップや前の毛量がなくなるんですよねぇ。だから上がぺちゃんとなって益々横の張りが目立ってくる。」

なるほど、そういや横から禿げるひとはいないなぁ。頭の前からやとっぺんから禿げるのが普通だなぁ。なんてことに気付きました。

で、続けて店主が「髭は、歳をとっても減らないんですよねぇ。だから僕思うんです。男性ホルモンの働きで、《髪の毛が薄くなる》《髭が濃くなる》が本当なら、側頭部の毛は髭ではないかと…」

初めて聞く「説」。見事な演繹法。床屋のマスターがもの凄く知的に見えました。こんな気の利いた会話は機械には無理だろうな。床屋さんが生き残る道は、技術以外のところにあるのではないか?と思わされた出来事でした。

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