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熊本地震から今日で2年、熊本城散策

熊本地震の本震で、大きな被害を受けた熊本城。2年経って、どうなっているか見てみようかと散策してみました。

再建まで20年かかると言われるほどの被害です。石垣や建物の数から言っても途方も無い時間がかかることは、熊本県人ならなんとなく理解できるのではないでしょうか。それほど、雄大な文化財です。


天守閣を最優先ということで、大天守、小天守の映像は多く伝えられていますが、なんせこのように、広く、無数の建築物があります。他にも、変化している部分があるのでは?と思いましたが…


かろうじて一本足の石垣で支えられた戌亥櫓(いぬいやぐら)は、今もそのままでした。地震の凄さ、耐えた建物の素晴らしさの両方が実感できる風景なので、今、1番の観光名所となっているようです。一本足の石垣では、飯田丸五階櫓(いいだまるごかいやぐら)の方が、絵になるかもしれませんが、こちらは、緊急を要する状態ということですでに人工的に支えられています。そして、立ち入り可能区域からはよく見えません。


こちらは、二の丸公園側の石垣。石垣の先は、先ほどの戌亥櫓です。まぁ、完全放置ですね。ここまで見て思ったのですが、どうやら、あえて直さない。天守閣再建までは、一時的な観光資源として活用する意図があるように感じました。


実際、二の丸公園から天守閣に向かう通路があるのですが、渡りきることはできないものの、崩れた石垣が絵になるようで、行き止まりの場所をギリギリまで奥にして観光できるようにしてありました。

ちなみに、二の丸公園側から見た天守閣はこちら。

小天守閣が宙に浮いたように見えて不気味です。木造の外観ながら実は鉄筋。ちょっと興ざめな絵ですが、観光客は「おぉっ」とびっくりしていました。右の足組で覆われているのは大天守閣です。


こちらは、平御櫓(ひらおんやぐら)から馬具櫓(ばぐやぐら)の間の風景。石垣も崩れていないし、一見無事だったように見えますが、上部の長塀がありません。取っ払われたままになっています。


こちらは、二の丸御門跡。立ち入り禁止で放置です。この入り口以外はずーと石垣で、道路に面していることもあってワイヤーで石垣の面を保護してあります。

以上、外から見える範囲を確認しましたが、ほぼそのまま。天守閣以外は何も変わっていません。やっぱり20年はかかるかもしれません。

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