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割り算には3つの考え方がある

「なんで、少数で割ると答えが増えるんだろう?」

「20を2で割ると10」
「20を5で割ると4」
整数で割ると元の数字より小さくなるのに
「20を0.5で割ると、40」のように少数で割ると元の数字より増えてしまう???

割り算の考え方は、3つあります

よく、割り算には2つの意味がる!と言われます。まぁ、その通りかなぁ。
でも、あえて3つに分けたいのです。なぜなら、ここであげる3つ目の考え方こそ、仕事の場で使うことが多いのではないか?と感じるからです。

だから、割り算の意味は2つで良いけど、考え方は3つということでお話しします。

「分ける」と「含む」

36人のグループを9つに分けると、4人ずつになりますよね。
36÷9=4
答えは4。これが「分ける」という分数の考え方です。

次、36人で9人の野球チームはいくつできる?
36÷9=4
これも答えは4。だけど、ここでは36に9がいくつ含まれるか?と考えたはず。
これが「含む」という考え方です。

ちなみに、少数で割ると元の数字より増えるのは、「含む」で考えるとよくわかります。
例えば、36に1は36個含まれますよね。じゃぁ、半分の0.5がいくつ含まれるか?
答えは72ですね。

この「分ける」と「含む」が説明できたら、割り算としてはオッケーです。

単位当たり

「分ける」と「含む」が理解できたとして、仕事上使う場面があるかというと、そうでもないような?気がします。

私が割り算をよく使うなぁという場面は、値付けのときです。例えば1,000円で仕入れた商品を、利益率20%…つまり、原価率80%で売りたいなぁとすると
1,000÷0.8=1,250
という計算をします。

(利益率20%だから、1,000×1.2=1,200とした人。間違いですよぉ〜。この手の間違いをする方は、よくいらっしゃいます。利益利率、原価率を語るときは「売価」に対しての率です。ご注意ください。)

ここでの割り算は、「分ける」でも「含む」でもピンときませんよね。この割り算は「単位当たり」を求める割り算と理解してください。

簡単な数字で説明します。
10個で2,000円の商品があったとします。1個では?
2,000(円)÷10(個)=200(円)

10個で2,000円は
1個で200円なんです。

つまり1単位では200円なんです。

1,000円で仕入れた商品の原価率が80%ということは
0.8で1,000円なんです。
じゃぁ1(単位)では?
1,000÷0.8=1,250
となるのです。

値付けを担当する方には当たり前のことですが、流通に携わる方でも間違った計算をする方はいらっしゃいます。

飲食業でも、新商品の開発時にはよく使います。
開発メニューの食材費が300円だったとして、原価率を30%にすると
300(円)÷0.3=1,000(円)
1,000円で売らなければ、原価率30%は、実現しません。1,000円では、お客様に受け入れられないだろう…ってことになると、あらためてレシピを検討するとか、量を減らすとか、安く値付けした分は回転で補うとか…色々検討して新商品を開発するのです。

まとめ

とまぁ、回りくどく説明しましたが、言いたいことは、

  • 値付けのとき、割り算よく使うよ!
  • 方法は、原価(仕入とか材料費)÷(設定したい)原価率だ!

これだけ。ね、これだけ覚えましょう!

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