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5S「整理、整頓、清掃、清潔、躾」できてますか?

皆さんの会社で「5S」を説明できる人、どのくらいいますか?

5Sと言ったら、製造現場では基本中の基本。どこの会社に行っても目にします。ただ「5Sを説明してください」と問うと、言えない人が結構多いのです。企業によりますが、私の感覚では、

「整理」、「整頓」、「清掃」、「清潔」、「躾」

辿々しくとも言える人がいる …50%
順番通りスラスラ言える   …10%
それぞれの意味まで言える        …1%

こんな感じです。(あくまで感覚です。)
毎年、会社オリジナルの手帳を配布し、そこに5Sを明記している会社では、これより正解率が上がるようです。

順番が大事!

5Sは、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の順番で言えることが大事です。そのまま、現場をよくする手順だからです。

【整理】
「要るもの」と「要らないもの」を分けて「要らないもの」を捨てる

【整頓】
「要るもの」をいつでも使える状態に配置する

【清掃】
汚れを拭き取って綺麗にする

【清潔】
いつも綺麗な状態を保つ

【躾】
以上を習慣化する

改めて見ると、順番が大事だと分かりますよね。だから、「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の順番でスラスラ言えることが必須なのです。

改善の手順にも通じている

改善の手順に「ECRSの原則」というものがあります。

ECRSの先頭の「E」は、Eliminate(エリミネート)の頭文字で、排除という意味です。業務の目的をもう一度見直し、そもそもその業務は必要なのか?無くせないか?と考えることです。

詳しくは、こちら「ECRSの原則」で説明しております。

ちなみに、「ECRS」もこの順番が大事で、改善効果の高い順番とされています。
その先頭が「E」。「5S」の要らないものを捨てる「整理」が先頭にあるのも、その効果が一番大きいからに違いありません。

言えない人が多いのは何故?

大事だ!と会社が言うのに、何故か覚えない。不思議です。

原因は2つかなぁ?っと私は考えます。

やったっきり?

整理しました。整頓しました。清掃してます。清潔にしてます。躾(ルール化・習慣化)されてます。と一通り5Sを完結させて終わってないか?と言うことです。

生産性の向上を目指し、日々工場は変化しているはずです。生産性の高い新しい機械を入れたり、製造工程を変えたり、従業員のスキルが向上したり、昨日今日では変わらなくても、半年前、一年前とでは、生産の現場は変化しているのではないでしょうか?

改めて「整理」して見ると「要らないもの」が出てきても不思議ではありません。現状に合わなくなったルール(習慣)があるかもしれません。そう、だからPDCAと同じように、5Sも「5Sサイクルを回す」ことが定着の鍵だと思うのです。常に「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」を回すことが職場の文化になれば、人が代わっても大丈夫!常に最適な生産現場が維持できることになります。

基本は簡単?

基本中の基本だからこそ軽視されるということもあります。

その道で20年も30年も働いている立派な職人さんであれば、基本を繰り返し、体に染み付いた基本のその上に技術を重ねて、今に至っているはずです。そんな、経験を重ねた職人さんにとっては、「基本=簡単なこと」と言えるでしょう。

「そんな基本もできてないのか?」
「そんなの基本中の基本だろ!」
「基本からやり直せ!」

先輩から言われたことありませんか?できて当たり前のように言われるのが「基本」です。このことが、誰でもできる「優しいこと・簡単なこと」のように感じさせてしまうのではないでしょうか。

しかし、基本を繰り返し、体に染み付かせることは容易ではありません。例えば、料理人の世界で「包丁は毎日研ぐ!」という基本があったとして、全員がすぐにできるでしょうか?簡単なことのようで毎日となると、なかなか出来ない気がします。(包丁を研ぐこと自体、簡単じゃないぞというツッコミは無しで願います。)

そう、だから基本そのものは優しいこと・簡単なことでも、それを繰り返すことは容易ではないのです。

包丁を研ぐ ⇒ 基本 ⇒ 容易   基本を毎日 ⇒ 容易ではない
「5S」        ⇒ 基本 ⇒ 容易   回し続ける ⇒ 容易ではない

一番大切なこと

「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「躾」の順番でチェックしましょう。そのチェックは帳票で視える化しましょう。仕組みを作ることが大切です。定着すれば、人が代わっても組織文化として継続します。時には帳票をチェックして、現場を見て、活動が定着しているかを確認してください。

5Sに限ったことではありませんが、一番大切なことはトップが関心を持ち続けることです。トップが関心を持たないものに部下は関心を持ちません。会社の文化、組織の文化になるまで、関心を持ち続け、発信し続け、見守り続けましょう。

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