「働く目的、事業の方向、社員の人柄……内定長者が明かした入社決定のポイント」を読んで思ったこと。http://college.nikkei.co.jp/article/103915117.
「内定長者」という単語を数年前から目にしますね。今は、ひと頃に比べると売り手市場のようです。ただ、私が想像する内定長者とは異なるようです。
今の学生は平均で2、3社の内定をもらっているそうです。どのくらいから長者と呼ぶのか分からないけど、多ければいいというわけでもないですよね。行けるのは一社なのだから…。
バブル崩壊前の就活を経験した私の「内定長者」のイメージは、単純に就活を通してお金持ちになること。内定は関係ないので「就活長者」という方が正しいかもしれません。(当時は「就活」って言葉は無かったと思いますが。)
その頃は、超売り手市場で、会社の訪問は、交通費・宿泊費は訪問先の企業持ちでした。面接日には会社の人がホテルまで迎えにきて、帰りには「荷物になって申し訳ありません」と言われてお土産を渡されるようなことも。
地方の学生は東京の企業を1日に数社訪問し、各企業に往復の交通費と宿泊費を請求していたものです。飛行機ですから、数万円×企業数を1日で稼ぐのです。且つ、行くとこ行くとこで内定が取れる。(もちろんレベルに合わせて活動していればの話)。就活氷河期を経験した人には申し訳ないような時代でした。
今の学生さんは、売り手市場と言いながらも、私たちの時代より真剣に就活に取り組んでいるのでしょう。私らの時代はどこか狂っていて、単純に年収の多い企業を選んだり、いい加減な就活をした学生も多かったように思います。ゆとり教育云々を割り引いても、今は、私らの頃より優秀な学生が多いのかもしれません。
ただ、内定はゴールではない。バブル崩壊やリーマンショックで翻弄された私らを反面教師として、社会を生き抜いてくれることを願います。